ビーチサンバ（2016年生、母フサイチエアデール）

ビーチサンバ（2016年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ビーチで踊るサンバ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時18歳）と交配したフサイチエアデールが21歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2019年のローズステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって6,048万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月15日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオーロトラジェに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月27日、中5週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたシェーングランツ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月9日、中5週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2019年）

2月11日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクロノジェネシスにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月7日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

9月15日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ダノンファンタジーにクビ差交わされて2着となった。

10月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦0勝）。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2020年）

2月22日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月11日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（8戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（9戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したレッドアネモスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

2021年9月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。