アサクサメッセージ（1987年生、母チヤイナトウシヨウ）

アサクサメッセージ（1987年5月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のコリムスキー（当時12歳）と交配したチヤイナトウシヨウが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は福岡清。戦績は、中央平地16戦1勝2着1回、中央障害5戦2勝。主な勝ち鞍は1990年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

12月3日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

3歳（1990年）

1月7日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

1月21日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で小谷内秀夫騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

3月17日、中4週で迎えた6戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月7日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（7戦0勝）。17頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

8月5日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（8戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（9戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（10戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

9月8日、連闘で迎えた14戦目は、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小谷内秀夫騎手（11戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したイチリュウグラマーにハナ差届かず2着となった。

9月30日、中2週で迎えた15戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で小谷内秀夫騎手（12戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のバトルアンビシャスに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月7日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で小谷内秀夫騎手（13戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

11月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、藤原哲朗騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のジンクテイオーに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月23日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で藤原哲朗騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のロングセフティに4馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

4歳（1991年）

1月13日、中2週で迎えた19戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で藤原哲朗騎手（2戦2勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に敗れた。

3月9日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ重賞の中京障害ステークス（中京障害芝3600m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤原哲朗騎手（3戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で藤原哲朗騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。4着に敗れた。