ジェリクル（2000年生、母キトゥントリックス）

ジェリクル（2000年2月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ミュージカル『キャッツ』に登場する猫」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時13歳）と交配したキトゥントリックスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地32戦3勝。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月22日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヤマテユウコウオーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

9月7日、中2週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

12月22日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

3歳（2003年）

1月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

3月16日、中4週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 晴/重）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（6戦1勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた12戦目は、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（7戦1勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

11月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジェルソミーナをクビ差振り切って久しぶりの実戦を制した。

12月20日、中3週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 小雪/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

4歳（2004年）

1月31日、中5週で迎えた16戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

3月20日、中6週で迎えた17戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

8月1日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

9月4日、中4週で迎えた19戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のニシノイチバンボシをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

10月11日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月27日、中2週で迎えた22戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた23戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

5歳（2005年）

1月29日、中4週で迎えた24戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた26戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた28戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

11月5日、中7週で迎えた30戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた32戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2005ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き11着に終わった。