ディライトフル（2011年生、母ラスティックフレイム）

ディライトフル（2011年2月7日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「満足のいく喜び」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時19歳）と交配したラスティックフレイムが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2019年の京都ジャンプステークス(JG3)に勝利した他、2019年の清秋ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ノースヒルズによって1,575万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

3月2日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月3日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のハイベストバイオを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

11月30日、中7週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入った。

12月13日、中1週で迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（2015年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月22日、中9週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のローザズカレッジを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

5月9日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5歳（2016年）

12月17日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンスパークを3/4馬身振り切って久々の一戦を制した。

6歳（2017年）

1月21日、中4週で迎えた12戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

7月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

11月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

7歳（2018年）

1月7日、中5週で迎えた16戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウゴウキに2馬身半の差をつけて4勝目を収める

3月4日、中7週で迎えた17戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルボスザルに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8歳（2019年）

3月23日、約13か月の休養明けで迎えた18戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月21日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、清秋ジャンプステークス（中山障害芝3210m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で白浜雄造騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のトラキアンコードに5馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

11月9日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で白浜雄造騎手（4戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のルペールノエルに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月21日、中5週で迎えた21戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で白浜雄造騎手（5戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

9歳（2020年）

3月20日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で白浜雄造騎手（6戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。