ラグビーボール（1983年生、母ペルシアンテール）

ラグビーボール（1983年3月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時14歳）と交配したペルシアンテールが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地8戦4勝。1986年の高松宮杯(G2)に勝利した他、1986年のNHK杯(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

2月22日、デビュー戦は4歳新馬（阪神ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は454kg。鞍上は河内洋騎手。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るハッピーゲイナーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を物にした。

3月16日、4歳400万下のさわらび賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイシンフェアリーに1馬身半の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

5月4日、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンチェストに2馬身の差をつけてトップでゴールに入った。

5月25日、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手。23頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月22日、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワカオライデンに1馬身半の差をつけて勝利を物にした。

10月19日、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月9日、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手。21頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月23日、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。