モスカートローザ（2008年生、母ローザロバータ）

モスカートローザ（2008年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「モスカート・ローザ（ぶどうの種類）から造られたデザートワイン」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したローザロバータが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦2勝2着1回。2010年の野路菊ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月10日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のローザディアマントを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月19日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月30日、中5週で迎えた4戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

3歳（2011年）

4月23日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

5月8日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

6月25日、中6週で迎えた8戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月14日、中6週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のギリギリヒーローをハナ差振り切って2勝目をつかんだ。

9月11日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のUHB賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月19日、中9週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

4歳（2012年）

2月19日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず15着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず17着に終わった。

7月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

8月25日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

11月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

5歳（2013年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネクイーンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月7日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月27日、中2週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

9月22日、中7週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月1日、中9週で迎えた26戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では見せ場を作れず17着に終わった。

6歳（2014年）

1月25日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。