ワセダタンク（2019年生、母インユアアームス）

ワセダタンク（2019年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+戦車。本馬の雄大な馬体から連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時16歳）と交配したインユアアームスが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高大洋牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着1回、地方11戦1勝。主な勝ち鞍は2021年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日高大洋牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、マフィンによって1,155万円で落札された。

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月26日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ドライスタウトに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月24日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のルアルをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2022年）

3月27日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

6月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7月23日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

12月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

12月10日、連闘で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2023年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスマイルバックを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

4月8日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

6月10日、中8週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの洲本特別（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

8月19日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの雲仙特別（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

10月21日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた14戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ホトトギススプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた15戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、射手座ダッシュ（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5歳（2024年）

1月1日、中1週で迎えた16戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一富士賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月9日、中5週で迎えた17戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、フェブラリーダッシュ（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアイゴールドをアタマ差振り切って3勝目を挙げた。

3月6日、中3週で迎えた18戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、駿風スプリント（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

4月12日、中4週で迎えた19戦目は、山本大翔騎手を鞍上に迎えて、くじら座スプリント（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた20戦目は、シャクヤクスプリント（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、文月スプリント（船橋ダート1200m 雨/良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた22戦目は、天下無双賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた23戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、ユウガオスプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた24戦目は、ポーチュラカダッシュ（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は西啓太騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。