ヨカヨカ（2018年生、母ハニーダンサー）

ヨカヨカ（2018年5月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「いいよ、いいよ(九州地方の方言)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクワートルスクワート（当時20歳）と交配したハニーダンサーが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は本田土寿。2021年の北九州記念(ハンデG3)に勝利した他、2021年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、本田土寿から「九州1歳市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって367.2万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、岡浩二によって1,122万円で落札された。

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は452kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモントライゼをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

8月15日、中8週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のセレッソフレイムに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月29日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のテイエムサツマドンに3馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月7日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のKBS京都賞ファンタジーステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

3歳（2021年）

3月14日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシゲルピンクルビー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はバテてしまい17着に終わった。

5月29日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳重賞の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したレイハリアにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月4日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月22日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のファストフォースに1馬身1/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。