カヴァル（2015年生、母ペニーホイッスル）

カヴァル（2015年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「中央アジアに普及する木管楽器」。毛色は青鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時8歳）と交配したペニーホイッスルが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2019年のマレーシアカップ(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

10月15日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 雨/重）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったギャンブラーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月17日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に敗れた。

3歳（2018年）

2月17日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた4戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったミスティックグロウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

8月12日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリンディーホップをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたスヴァルナ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月15日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2019年）

2月17日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワセダインブルーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモクレレに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月13日、中9週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメサルティムをクビ差振り切って雨中の一戦を制した。

9月1日、中6週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

12月7日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

5歳（2020年）

2月1日、中7週で迎えた15戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

3月29日、中7週で迎えた16戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

2020年4月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。