エチゴマンゲツ（1991年生、母フジノテマリ）

エチゴマンゲツ（1991年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時6歳）と交配したフジノテマリが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）畠山牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着2回、地方16戦7勝2着2回。2000年の中津大賞典(地方重賞)に勝利した他、1999年のサラブレッドチャンピオン(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山重則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

7月30日、デビュー戦は大崎昭一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた2戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた5戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のファイトスピリットに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月13日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4歳（1995年）

7月8日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを5馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂でしぶとく粘り込んで、最後は2着のキャピタルスルーをハナ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

7月30日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の摺上特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた12戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

5歳（1996年）

3月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた14戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の韓国騎手招待（1）（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、カシマホープに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月21日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた16戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の江の島特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、逃げるナカハマクンショウに3/4馬身届かず2着となった。

6歳（1997年）

4月20日、約11か月の休み明けで迎えた18戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエプソムランに3馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

5月10日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカミノハイベストを豪快な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて4勝目を収める

6月14日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の福島市制施行90周年記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

8月9日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で原昌久騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

7歳（1998年）

12月20日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた23戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8歳（1999年）

1月17日、中3週で迎えた24戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で有馬澄男騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた25戦目は、耶馬渓賞スプリント（中津ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で有馬澄男騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のハヤテサカエオーに1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

2月28日、中3週で迎えた26戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で有馬澄男騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のナイスマークに3馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

3月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、地方重賞のサラブレッドチャンピオン（中津ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で有馬澄男騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のナルビーパワーに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月18日、中3週で迎えた28戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で有馬澄男騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のリキアラシをハナ差制して破竹の4連勝を決めた。

5月5日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞の中津桜花賞（中津ダート2180m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で有馬澄男騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のヘイセイパワーをアタマ差制して怒涛の5連勝を決めた。

7月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、櫻木英喜騎手を鞍上に迎えて、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のツキノフィールドに半馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

8月15日、中2週で迎えた31戦目は、地方重賞の中津記念（中津ダート1760m 曇/良）に出走。鞍上は有馬澄男騎手（7戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったフェイスヒルから半馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、地方重賞の九州サラブレッドグランプリ（中津ダート2180m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で有馬澄男騎手（8戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月23日、中5週で迎えた33戦目は、地方重賞の九州サラブレッド大賞典（佐賀ダート2500m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で有馬澄男騎手（9戦5勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

9歳（2000年）

1月3日、中5週で迎えた34戦目は、地方重賞の中津大賞典（中津ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で有馬澄男騎手（10戦5勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のトモエムールに1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

2月6日、中4週で迎えた35戦目は、耶馬渓賞スプリント（中津ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で有馬澄男騎手（11戦6勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、スプリングカップ（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で有馬澄男騎手（12戦6勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノゲールから8馬身差の2着となった。

7月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で有馬澄男騎手（13戦6勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月5日、約3か月半の休み明けで迎えた38戦目は、高野剛司騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。