インテレット（2003年生、母ボンヌシャンス）

インテレット（2003年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「知性（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時7歳）と交配したボンヌシャンスが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦2勝2着4回。2007年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で2着に入った他、2006年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月16日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したスズカイーグルにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月27日、中1週で迎えた3戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたゴーファイトウィン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月11日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキャスティングに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2006年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスズカイエローをハナ差振り切って雨中の大激戦を制した。

3月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤメインを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月16日、中2週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

9月17日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月22日、中4週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、6着に入り込んだ。

4歳（2007年）

1月21日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したマツリダゴッホを差し切れず、5馬身差の2着となった。

3月24日、中8週で迎えた11戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

10月27日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、6着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5歳（2008年）

1月20日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた16戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。