アルヴィス（2004年生、母Extraterrestral）

アルヴィス（2004年3月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「全能なるものを意味する女神（シドレスクサガ）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のMr. Greeley（当時12歳）と交配したExtraterrestralが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回、地方1戦0勝。2007年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月28日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のジツリキドンドンに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

3歳（2007年）

2月4日、中6週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフォルスストレートを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を掴み取った。

4月1日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

5月12日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

10月13日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

4歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウカルドを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月17日、中1週で迎えた17戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のアプローズヒーローに4馬身の差をつけて3勝目をマークした。

3月22日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマカツブライアンに半馬身届かず2着に敗北した。

4月5日、中1週で迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月6日、中9週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7月13日、連闘で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

9月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、5着に終わった。