ミュール（2010年生、母ドリームヒット）

ミュール（2010年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女性用のサンダルの一種」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時25歳）と交配したドリームヒットが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はヒサイファーム。戦績は、中央平地20戦0勝、地方18戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2016年のサファイア特別(一般C1三)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヒサイファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、国田正忠によって525万円で落札された。

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

1月21日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は416kg。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

3月17日、中7週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/重）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月18日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

10月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた6戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

10月30日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ピュアラインにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月19日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエッブレッツァをアタマ差振り切って待望の初白星を挙げた。

12月10日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2六（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセプテンバーローズに1馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

4歳（2014年）

2月18日、中9週で迎えた10戦目は、一般C2四五六（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシゲルフタゴザに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

3月25日、中4週で迎えた11戦目は、幸手のマスコット「さっちゃん」賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のクリムゾンに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月31日、中9週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた13戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

8月23日、中9週で迎えた14戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月12日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた17戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5歳（2015年）

1月18日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月9日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月23日、中1週で迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

10月18日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

6歳（2016年）

3月1日、中9週で迎えた27戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のひなまつり賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

7月26日、約5か月の休み明けで迎えた28戦目は、城ヶ島特別（川崎ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月11日、中1週で迎えた29戦目は、両神山特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた30戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、ペリドット特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた31戦目は、サファイア特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリーディングエアーを次元の違う末脚で半馬身差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

10月5日、中2週で迎えた32戦目は、道志川特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月21日、中1週で迎えた33戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、オパール特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた34戦目は、菊花特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

7歳（2017年）

1月2日、中7週で迎えた35戦目は、ばんえい十勝からの初夢賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦4勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた36戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、迎春特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサンガッロに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月22日、中4週で迎えた37戦目は、麗月特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は張田昂騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた38戦目は、爽春特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。