サクラホクトオー（1986年生、母サクラセダン）

サクラホクトオー（1986年4月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。1988年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時13歳）と交配したサクラセダンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地14戦5勝。1988年の朝日杯3歳ステークス(G1)に勝利した他、1990年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

10月8日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のボストンキコウシに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月26日、中6週で迎えた2戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルブレーブに4馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のスクラムトライに2馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

3歳（1989年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（3戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（4戦3勝）。20頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は垂れてしまい19着に敗れた。

5月28日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（5戦3勝）。24頭立ての5番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

9月24日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小島太騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスダビートに1馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

11月5日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で小島太騎手（7戦4勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月24日、中6週で迎えた9戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で小島太騎手（8戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（1990年）

1月21日、中3週で迎えた10戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小島太騎手（9戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のランニングフリーに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月1日、中9週で迎えた11戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で小島太騎手（10戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で小島太騎手（11戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

5歳（1991年）

4月21日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で小島太騎手（12戦5勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた14戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に敗れた。