キープクワイエット（2001年生、母ビーサイレント）

キープクワイエット（2001年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「静かにする　母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のエアジハード（当時6歳）と交配したビーサイレントが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地31戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は2006年の木更津特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

13歳のとき、社台コーポレーション白老ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、八木良司によって939.6万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月2日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したハニーハントを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったガイヤールにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月21日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったビューティフォームを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

3歳（2004年）

1月12日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月4日、中5週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったショウナンドライヴにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月18日、中1週で迎えた9戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るサニーコマンダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたケイアイヴェニス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、6着に終わった。

4歳（2005年）

2月6日、約8か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月19日、中5週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の御在所特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったミスパスカリにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月2日、中1週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレミニセンスに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

5月15日、中2週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイレーンズソングをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

7月3日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月13日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたサイレントアスク決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月26日、中1週で迎えた19戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5歳（2006年）

1月23日、中7週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

2月26日、中4週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のセイングレンドに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

3月18日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

10月14日、約6か月半の休み明けで迎えた24戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオールピュールをハナ差振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

11月11日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でL.イネス騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた26戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

6歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた28戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた31戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。