プライマリーケア（2000年生、母ホウヨウファイナル）

プライマリーケア（2000年5月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「早期治療」。毛色は鹿毛。種牡馬のタマモクロス（当時16歳）と交配したホウヨウファイナルが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は山際智。戦績は、中央平地32戦5勝2着1回、中央障害3戦0勝。2005年の新潟大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山際智から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、武政厚男によって913.5万円で落札された。

福島勝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

7月14日、デビュー戦は牧田和弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

11月2日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

11月9日、連闘で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、カネトシサンセールに交わされて1馬身半差の2着となった。

3歳（2003年）

1月11日、中3週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

2月8日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（4戦0勝）。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

8月31日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

9月6日、連闘で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

9月27日、中2週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のエアカエサルに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月5日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

12月13日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

4歳（2004年）

4月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のバシュアースをクビ差振り切って休養明けの一戦を制した。

5月1日、中2週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月23日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下のエアグルーヴメモリアル（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

6月26日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサクラエクセレントを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

10月23日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

11月27日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のイシノヒカルメモリアル（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフレアリングベストをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2005年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

3月27日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

4月9日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の飯坂特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアズマアビリティーを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

5月15日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月12日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

12月10日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

6歳（2006年）

1月7日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた28戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

4月16日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた30戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

12月23日、約8か月の休み明けで迎えた31戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

7歳（2007年）

1月8日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月17日、中9週で迎えた33戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月30日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月12日、中5週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。