アズマアビリティー（2000年生、母メジロクルト）

アズマアビリティー（2000年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋実力」。毛色は鹿毛。種牡馬のラムタラ（当時8歳）と交配したメジロクルトが18歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地35戦3勝2着5回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の筑前特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、日高大洋牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、東哲次によって2,310万円で落札された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

12月1日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3歳（2003年）

1月11日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたブンダバール決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月9日、中3週で迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月5日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したモアミラクルを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月7日、中8週で迎えた6戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミッキーバスターに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月20日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

10月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4歳（2004年）

2月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた9戦目は、名古屋チャレンジカップヘリオス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小林徹弥騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月2日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林徹弥騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月22日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小林徹弥騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月26日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

7月18日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブレッチングスキーをクビ差振り切って優勝

8月14日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたメイショウハヤボシ決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

12月18日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた18戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5歳（2005年）

1月30日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の筑前特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤナギムシを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

2月13日、中1週で迎えた20戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の飯坂特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したプライマリーケアに3/4馬身届かず2着となった。

4月30日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネソーサリスを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

5月15日、中1週で迎えた24戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

6月11日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

6歳（2006年）

1月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく最後はエムティーダイオーと並んで9着同着となった。

2月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた31戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず15着に終わった。

8月6日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた32戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

7歳（2007年）

3月31日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた35戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた36戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。