イソノルーブル（1988年生、母キテイテスコ）

イソノルーブル（1988年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時8歳）と交配したキテイテスコが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は能登武徳。戦績は、中央平地8戦6勝。1991年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、1991年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

清水久雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

9月8日、デビュー戦は五十嵐忠男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスイートベンテンを上がり1位の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

11月17日、中9週で迎えた2戦目は、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で五十嵐忠男騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のスピンカラーに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月22日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で五十嵐忠男騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のスカーレットブーケに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（1991年）

2月3日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐忠男騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のセフティールイーズに2馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

3月17日、中5週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーワディステニーに3馬身半の差をつけて無傷の5連勝で2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。20頭立ての4番人気に推されて大外20番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のシスタートウショウをハナ差振り切って4歳女王の座を奪取した。

11月10日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。