トウカイチグサ（1987年生、母キクノチグサ）

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月17日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトワノダイセンに約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

11月19日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳400万下のかえで賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

12月9日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた3戦目は、3歳400万下のさざんか賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

3歳（1990年）

1月14日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下の白梅賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアポロプリンス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月3日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の飛梅賞（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい5着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 小雨/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイティボレーに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

3月25日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（6戦1勝）。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

9月23日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（7戦1勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

11月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（10戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のユタカニーズに5馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

12月15日、中2週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の洛北ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

4歳（1991年）

7月21日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた15戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

7月28日、連闘で迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は清山宏明騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

5歳（1992年）

4月5日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた19戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた20戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のアンサンブルハニーに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月20日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のパールステークス（中京ダート1700m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は山本康二騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。