ユタカニーズ（1986年生、母ユタカジヨー）

ユタカニーズ（1986年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時12歳）と交配したユタカジヨーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）成隆牧場。戦績は、中央平地35戦6勝2着4回、中央障害1戦0勝。1989年の葵ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

12月3日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシンプレジデントに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1989年）

1月20日、中6週で迎えた2戦目は、4歳400万下の白梅賞（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったエクセランスにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2月19日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のダイタクエンプレスに1馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月14日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

6月25日、中5週で迎えた6戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラスパークに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

1月27日、中1週で迎えた11戦目は、播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月17日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下のUHB賞（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したミヨノゴールドを差し切れず、3馬身差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（11戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月9日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡潤一郎騎手（12戦2勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で岡潤一郎騎手（13戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のシマノラセーヌをアタマ差振り切って雨下の混戦を制した。

11月4日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で岡潤一郎騎手（14戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で岡潤一郎騎手（15戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったトウカイチグサに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で岡潤一郎騎手（16戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

5歳（1991年）

1月27日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で岡潤一郎騎手（17戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマチカネアマツカゼに1馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

10月20日、約9か月の休養明けで迎えた21戦目は、貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で岡潤一郎騎手（18戦4勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた22戦目は、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で岡潤一郎騎手（19戦4勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたマツノエブエ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月23日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の花園ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で岡潤一郎騎手（20戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた24戦目は、ポートアイランドステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で岡潤一郎騎手（21戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンガイを異次元の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて6勝目を手にした。

6歳（1992年）

1月12日、中4週で迎えた25戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

1月19日、連闘で迎えた26戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

3月29日、中9週で迎えた27戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（22戦5勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた28戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（23戦5勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた29戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

7歳（1993年）

1月17日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

2月6日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた32戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた33戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

3月27日、連闘で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた35戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

7月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 雨/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。