マチカネアマツカゼ（1987年生、母シルバーカップ）

マチカネアマツカゼ（1987年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時7歳）と交配したシルバーカップが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は野島牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は1991年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月27日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のタイトップガンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月13日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサウザンドアイズを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6月30日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下のすいれん賞（中京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月30日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた7戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したララファイターにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月17日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた10戦目は、C.アスムッセン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウベンハーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

4歳（1991年）

1月13日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンテイオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月27日、中1週で迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したユタカニーズを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

3月23日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

6月29日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の羊ケ丘特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（5戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったピュアーホワイトに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたトレンディギャル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月16日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のプリティターフに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

12月1日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.アスムッセン騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

5歳（1992年）

2月3日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

2月15日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったゲットベターにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

6月21日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

7月5日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた33戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。