ベストダンシング（1990年生、母ダンシンインザレイン）

ベストダンシング（1990年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時7歳）と交配したダンシンインザレインが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着1回。1993年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別(牝ハンデG3)で2着に入った他、1994年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

12月12日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタマモハイウェイに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1993年）

1月6日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラディッシュパワーに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月28日、約8か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリワードガルソンを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って負け無しの3連勝を決めた。

10月3日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

11月14日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（4戦3勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったノースフライトに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1994年）

1月30日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田隆行騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田隆行騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（1995年）

3月26日、約13か月の休養明けで迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、道頓堀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた10戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた11戦目は、ストークステークス（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、D.ビードマン騎手を鞍上に迎えて、’95ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。