ラディッシュパワー（1990年生、母ムトウミツコ）

ラディッシュパワー（1990年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンケイ（当時13歳）と交配したムトウミツコが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は築紫功一。戦績は、中央平地23戦4勝2着5回。1992年の中京3歳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月7日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったダイカツストームに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリキアイムサシに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月20日、中2週で迎えた3戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したレガシーサンクスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったベストダンシングにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

5月30日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、アサヒジュピターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月20日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月7日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず最後はショウブアクターと並んで8着同着となった。

11月28日、中2週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の尾張特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイシンキャサリンに1馬身の差をつけて優勝

4歳（1994年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の新春賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びで驀進したが、勝ったホマレノクインにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

3月19日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

11月6日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の尾張特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた16戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた17戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレースアウエイに5馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

3月19日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の千里山特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオンワードイーグルに3馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

6歳（1996年）

6月29日、約15か月半の休み明けで迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、安達太良ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

8月10日、中5週で迎えた20戦目は、天の川ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の外房ステークス（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた22戦目は、オークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月27日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。