フォーアネーム（2016年生、母ティンクルチャーミ）

フォーアネーム（2016年3月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「上品（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時9歳）と交配したティンクルチャーミが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。主な勝ち鞍は2020年のこいぬ座特別(一般B1)。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

12月9日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3歳（2019年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた5戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

2019年8月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月12日、中4週で迎えた12戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、メイショウオウギに交わされて4馬身差の2着となった。

10月4日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったロングファイナリーに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

11月29日、中7週で迎えた14戦目は、友森翔太郎騎手を鞍上に迎えて、さなびっちサロンオフ会（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた15戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で友森翔太郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のセイルフィッシュに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2020年）

1月3日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で友森翔太郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で友森翔太郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたコマガイム決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

1月31日、中1週で迎えた18戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、ブランケット賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシンティエンディーに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

2月10日、中0週で迎えた19戦目は、こいぬ座特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は友森翔太郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のネイビーフラッグに4馬身の差をつけて制した。

2月24日、中1週で迎えた20戦目は、こじし座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で友森翔太郎騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた21戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、モニュメントキングに半馬身交わされて2着となった。

3月23日、中1週で迎えた22戦目は、弥生特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は友森翔太郎騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、コスモポルベーラに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月7日、中1週で迎えた23戦目は、おひつじ座特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で友森翔太郎騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた24戦目は、おうし座特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で友森翔太郎騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったシンティエンディーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月5日、中1週で迎えた25戦目は、サヨリ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で友森翔太郎騎手（9戦2勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい4着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた26戦目は、卯波特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で友森翔太郎騎手（10戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた27戦目は、植田特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山田祥雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

5歳（2021年）

3月26日、約9か月半の休み明けで迎えた28戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は友森翔太郎騎手（11戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のパラドックスベルンを半馬身振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

4月9日、中1週で迎えた29戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で友森翔太郎騎手（12戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月7日、中7週で迎えた30戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で友森翔太郎騎手（13戦3勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた31戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で友森翔太郎騎手（14戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた32戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で友森翔太郎騎手（15戦3勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた33戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で友森翔太郎騎手（16戦3勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた34戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で友森翔太郎騎手（17戦3勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月1日、中7週で迎えた35戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。