ヤギリプリンセス（2006年生、母マニッシュスタイル）

ヤギリプリンセス（2006年5月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋王女」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時8歳）と交配したマニッシュスタイルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者は（有）下河邉トレーニングセンター。戦績は、中央平地2戦0勝、地方25戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年の一般C2三四。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下河辺トレーニングセンターから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

成島英春厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

2月21日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

8月5日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインメイト特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦のフォーチュネイトなでしこ特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた4戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

10月29日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた6戦目は、小杉亮騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小杉亮騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ストロングネオに交わされて6馬身差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小杉亮騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったタケデンエンブレムを3/4馬身捉え切れず2着となった。

4歳（2010年）

1月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳（船橋ダート1500m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で小杉亮騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したカジュアルクイーンを差し切れず、3馬身差の2着となった。

2月15日、中4週で迎えた10戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳C3（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた11戦目は、4歳（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は小杉亮騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るモエレカンパニーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月16日、中4週で迎えた12戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2十十一（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタフネスビューティを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月9日、中4週で迎えた14戦目は、一般C2七八（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサファリバンブーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月10日、中8週で迎えた15戦目は、一般C2二三（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で町田直希騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた17戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で町田直希騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のデルマアルタイルをクビ差振り切って4勝目を手にした。

5歳（2011年）

5月6日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、一般C2九十（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で町田直希騎手（6戦3勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2十六十七十八（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で町田直希騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したパワーサンロイヤルを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6月16日、中3週で迎えた20戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、手塚茂川崎競馬応援（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた21戦目は、一般C2九十（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったケイアイスマートに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中3週で迎えた23戦目は、一般C2四五（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2八九十（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6歳（2012年）

1月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳C3（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は町田直希騎手（8戦3勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた26戦目は、一般C3六七（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（9戦3勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

7月2日、約5か月半の休み明けで迎えた27戦目は、一般C3十十一十二（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（10戦3勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。