オイダシダイコ（2011年生、母モロウジュ）

オイダシダイコ（2011年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「追い出し太鼓」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時8歳）と交配したモロウジュが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は酒井秀紀。戦績は、中央平地10戦1勝、地方25戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井秀紀から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、酒井秀紀から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、Y.Y.BloodStockによって472.5万円で落札された。

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

7月7日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のシャドウカラーズを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月19日、中9週で迎えた4戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野琢真騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で荻野琢真騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた6戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で荻野琢真騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

3歳（2014年）

6月14日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で荻野琢真騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は8戦連続で荻野琢真騎手（7戦1勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

10月7日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた11戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、メープル特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルーオリンピアを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、養老特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエリモブリーズに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月18日、中2週で迎えた13戦目は、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた14戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、柊特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビッグウェーバーに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月11日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦の樅の木特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったマイネルヴェルディに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のディセンバー特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（2015年）

1月22日、中3週で迎えた17戦目は、ジャニュアリー賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

2月3日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた18戦目は、節分賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

3月26日、中6週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の弥生特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月3日、連闘で迎えた20戦目は、忘れないで、大切な日を。統一地方選挙記念（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた21戦目は、陽春賞（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（7戦2勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

6月19日、中8週で迎えた22戦目は、麻綿原特別（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた23戦目は、七夕特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（9戦2勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したバーンザワールドを差し切れず、1馬身差の2着となった。

8月19日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、夏祭り特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（10戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた25戦目は、長月特別（浦和ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（11戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の神無月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（12戦2勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の神無月特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（13戦2勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の三里塚特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（14戦2勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の樅の木特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（15戦2勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

12月11日、連闘で迎えた30戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の柊特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

5歳（2016年）

2月15日、中8週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の春告鳥特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（16戦2勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた32戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ブラッドストーン特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

4月14日、中5週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた33戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の鳥待月特別（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月13日、中3週で迎えた34戦目は、開成町あじさいまつり特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた35戦目は、湘南発祥の地大磯特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。