ミュゼエイリアン（2012年生、母エールスタンス）

ミュゼエイリアン（2012年2月1日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+異星人」。毛色は鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時8歳）と交配したエールスタンスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2015年のセントライト記念(G2)で2着に入った他、2015年の毎日杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、高橋仁によって4,536万円で落札された。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月19日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のココロノアイに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月6日、中6週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月9日、中8週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい6着に敗れた。

3歳（2015年）

2月15日、中9週で迎えた5戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3月28日、中5週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のダノンリバティをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

4月19日、中2週で迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

9月21日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったキタサンブラックを3/4馬身捉え切れず2着となった。

10月25日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

4歳（2016年）

10月22日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

12月24日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく16着に敗れた。

5歳（2017年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた14戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

6月3日、中4週で迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

10月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

6歳（2018年）

3月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のタイセイサミットをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

3月31日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でF.ミナリク騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

5月19日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

7月22日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月9日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初也騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2019年）

1月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、F.ブロンデル騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着に入り込んだ。

3月10日、中7週で迎えた25戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はF.ミナリク騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた26戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

7月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

10月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初也騎手（2戦0勝）。17頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

8歳（2020年）

1月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

3月15日、中7週で迎えた30戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

4月19日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた32戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

11月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

2020年12月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。