スパイシークラウン（2000年生、母ウエストバイノースウエスト）

スパイシークラウン（2000年2月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「父名より連想　スパイス＋栄冠」。毛色は栗毛。種牡馬のタバスコキャット（当時9歳）と交配したウエストバイノースウエストが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。17歳のとき、下河辺牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、宇田昌隆によって248.4万円で落札された。

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

2月9日、デビュー戦はD.ボニヤ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でD.ボニヤ騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリモカントリーに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月29日、中2週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の闘志でゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

5月18日、中1週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

4歳（2004年）

5月2日、約11か月半の休養明けで迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、マルハチリプリーに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ユウワンハピネスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたエアカエサル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の田舎館特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2005年）

3月5日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

4月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

5月22日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたメジロモーガン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月11日、中2週で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月3日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテンシノダンスをハナ差振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

12月17日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したタイキミューズにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月25日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したフレッチアドーロに半馬身届かず2着に敗北した。

6歳（2006年）

1月21日、中3週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3月12日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のユークロニアに1馬身3/4の差をつけて3勝目を獲得した。