アマノチェリーラン（2004年生、母ニキトート）

アマノチェリーラン（2004年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋サクランボ＋走る」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のデザートキング（当時10歳）と交配したニキトートが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）丸村村下ファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。2007年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、丸村村下ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、中村孝によって997.5万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 曇/不良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったニシノマオに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月2日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のコアレスリーヴァを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

12月2日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月24日、中2週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

3歳（2007年）

1月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウッドウインドを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

3月11日、中6週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったアストンマーチャンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4月8日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

5月20日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

4歳（2008年）

11月29日、約18か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月24日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスズカコーズウェイを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

9月5日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

10月4日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月7日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が振るわず18着に敗れた。