タイガープリンス（1984年生、母フルカード）

タイガープリンス（1984年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルニジンスキー（当時7歳）と交配したフルカードが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）アラキファーム。戦績は、中央平地18戦2勝2着5回、中央障害1戦0勝。1986年のひいらぎ賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

8月3日、デビュー戦は加賀武見騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

8月10日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加賀武見騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加賀武見騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で加賀武見騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

10月26日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したカミノイケズキにアタマ差届かず2着となった。

11月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベルグマイスターを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月20日、中4週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのひいらぎ賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったスズラバンにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3歳（1987年）

1月24日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

8月15日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上400万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は谷中公一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったオンワードガッツにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

9月26日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下の佐倉特別（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたオンワードフォコン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下の河口湖特別（東京芝2200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラトキオーを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

11月21日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

12月26日、中4週で迎えた14戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったシェルブールクインを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4歳（1988年）

4月24日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上1400万下の秩父特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

10月16日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

11月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上400万下の河口湖特別（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月4日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。競走中止となった。