ハギノハイタッチ（1987年生、母マイボタン）

ハギノハイタッチ（1987年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時17歳）と交配したマイボタンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は船越伸也。戦績は、中央平地22戦4勝2着1回。1989年の小倉3歳ステークス(G3)に勝利した他、1989年のフェニックス賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

7月15日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のハクタイセイに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月19日、中4週で迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、イクノディクタスに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は安田隆行騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のトシグリーンに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月14日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

3歳（1990年）

4月15日、約6か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（4戦2勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（6戦2勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月1日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で安田隆行騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた10戦目は、小倉日経賞（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田隆行騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で安田隆行騎手（9戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい最後はジョウシュウハッピと並んで8着同着となった。

4歳（1991年）

8月17日、約12か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のララファイターに1馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

10月13日、中5週で迎えた14戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のハクヨウコマンドをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

10月26日、中1週で迎えた15戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

11月24日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（1992年）

5月9日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田原成貴騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で田原成貴騎手（7戦2勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた19戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた20戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

8月16日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

6歳（1993年）

4月18日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。