ニホエース（1986年生、母タケホワイト）

ニホエース（1986年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のスカレー（当時17歳）と交配したタケホワイトが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は柳川秀美。戦績は、中央平地7戦5勝。1988年のアラブ3歳特別(アラ系3歳オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梶与三男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

6月25日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。馬体重は408kg。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイユウファイターに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

7月30日、中4週で迎えた2戦目は、アラ系3歳300万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のタキノライダーに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のオヤユビヒメに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

9月25日、中4週で迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオヤユビヒメに1馬身3/4の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

10月30日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（4戦4勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアイビンゾンネに3馬身半の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

12月3日、中4週で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（中京芝1200m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

3歳（1989年）

3月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で安田隆行騎手（6戦5勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。