ファンシーヴォルツ（2001年生、母ツジノライン）

ファンシーヴォルツ（2001年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「幻想的＋人をしびれさせ、魅了する走りを（電圧の単位ｖｏｌｔから）」。毛色は鹿毛。種牡馬のオース（当時5歳）と交配したツジノラインが10歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）石田牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2004年のベテルギウス特別(C2-1)。

経歴

デビュー前

ローレルクラブにて総額735万円（2.1万×350口）で一口馬主が募集された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

7月12日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

12月20日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1000m 雪/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

3歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

7月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

8月15日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳戦のベテルギウス特別（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のワカオスペシャルに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。