ショウナンカンプ（1998年生、母ショウナングレイス）

ショウナンカンプ（1998年3月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時9歳）と交配したショウナングレイスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）大柳ファーム。戦績は、中央平地18戦8勝2着1回、海外1戦0勝。2002年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2002年のスワンステークス(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

1月7日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月3日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月1日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンライズマヤッカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月22日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキャッツプライドをクビ差捉え切れず2着となった。

8月4日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のオートバクシンオーに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のマルターズホークに2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（2002年）

1月6日、中3週で迎えた9戦目は、G3のガーネットステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のビリーヴに2馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

3月2日、中1週で迎えた12戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のナムラマイカに2馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

3月24日、中2週で迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のアドマイヤコジーンに3馬身半の差をつけて上半期スプリント王の称号を手中に収めた。

6月30日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月29日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた16戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のリキアイタイカンに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

12月15日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1000m）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5歳（2003年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（6戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサニングデールに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月30日、中3週で迎えた19戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（7戦4勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に沈んだ。