ファーマクリーム（2008年生、母オーブシュプレーム）

ファーマクリーム（2008年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名（Ｐｈａｒｍａｃｉｓｔ薬剤師より）＋クリーム」。毛色は鹿毛。種牡馬のスニッツェル（当時6歳）と交配したオーブシュプレームが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は増尾牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回、地方1戦0勝。2010年のクリスマスローズステークス(オープン)で2着に入った他、2011年の橘ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、増尾牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、増尾牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、中西功によって157.5万円で落札された。

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月22日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月5日、中1週で迎えた2戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のチェリービスティーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月18日、中1週で迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るミューオンを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

11月6日、中6週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したラテアートを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3歳（2011年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず14着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月14日、中2週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

4歳（2012年）

8月4日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月18日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミラクルベリーを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

9月29日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。