トウシンモンブラン（2018年生、母トウシンハンター）

トウシンモンブラン（2018年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+山名」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したトウシンハンターが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。主な勝ち鞍は2021年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月21日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったディクテイターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったジェラルディーナにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2021年）

1月30日、中9週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたテリオスマナ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月21日、中2週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5月2日、中6週で迎えた9戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

6月20日、中6週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヤマニンサンパを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月10日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったジェラルディーナに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月22日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のブレーヴジャッカルに2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月11日、中2週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4歳（2022年）

5月15日、約8か月の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスのテレ玉杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノワールドゥジェをハナ差振り切って久々の実戦を制した。

6月19日、中4週で迎えた15戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

8月14日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの不知火ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5歳（2023年）

4月23日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのセンテニアル・パークステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたエンペザー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

5月20日、中3週で迎えた18戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのシドニートロフィー（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

8月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（10戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。