ジェラルディーナ（2018年生、母ジェンティルドンナ）

ジェラルディーナ（2018年5月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「女性名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のモーリス（当時7歳）と交配したジェンティルドンナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、2022年のオールカマー(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月12日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったスパークルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月23日、中6週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウシンモンブランをハナ差振り切って初白星を挙げた。

12月13日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

3歳（2021年）

2月6日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に敗れた。

6月27日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの城崎特別（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトウシンモンブランに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月5日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの筑後川特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のジュンブルースカイに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月17日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のイズジョーノキセキに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

12月4日、中6週で迎えた10戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2022年）

2月13日、中9週で迎えた11戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月9日、中7週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月4日、中7週で迎えた13戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したヴェルトライゼンデに半馬身届かず2着となった。

8月14日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月25日、中5週で迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロバートソンキーに1馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

11月13日、中6週で迎えた16戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 曇/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のウインマリリンに1馬身3/4の差をつけて中距離女王の称号を手に入れた。

12月25日、中5週で迎えた17戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2023年）

4月2日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月30日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（2戦1勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月25日、中7週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

9月24日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

11月12日、中6週で迎えた22戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4着に敗れた。