ヴェルトライゼンデ（2017年生、母マンデラ）

ヴェルトライゼンデ（2017年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界旅行者(独)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドリームジャーニー（当時13歳）と交配したマンデラが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のホープフルステークス(G1)で2着に入った他、2023年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月1日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のダンシングリッチーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月26日、中7週で迎えた2戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシリアスフールを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月28日、中8週で迎えた3戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったコントレイルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のフジテレビ賞スプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったガロアクリークにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5月31日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったコントレイルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

4歳（2021年）

1月24日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したアリストテレスに半馬身届かず2着に敗北した。

5歳（2022年）

6月4日、約16か月半の休養明けで迎えた10戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジェラルディーナを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

9月25日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月27日、中8週で迎えた12戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はD.レーン騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮したが、3着に終わった。

6歳（2023年）

1月15日、中6週で迎えた13戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキングオブドラゴンをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。