ブァンフォーアコー（1986年生、母スパーリングアコー）

ブァンフォーアコー（1986年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のビンゴガルー（当時10歳）と交配したスパーリングアコーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は上田五十詞。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回。1988年の新潟3歳ステークス(G3)で2着に入った他、1990年の青函ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田彦之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

8月21日、デビュー戦は細川英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスダビートに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、勝ったマイネルムートにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3歳（1989年）

4月15日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

5月20日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたティアラ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中2週で迎えた5戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4歳（1990年）

1月27日、約7か月半の休み明けで迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた9戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のワールドタイテエムに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

4月7日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた11戦目は、やまびこステークス（福島芝1800m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた13戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したアンビシャスホープを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

6月23日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、メジロモニカにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月8日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で千田輝彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミツルチカラを3/4馬身差し切って優勝

9月2日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で千田輝彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月29日、中3週で馬体重を前走から26kg減らして迎えた19戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

5歳（1991年）

6月16日、約8か月半の休み明けで迎えた20戦目は、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた21戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（8戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。