ゼウススポート（1985年生、母シュンボールド）

ゼウススポート（1985年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時11歳）と交配したシュンボールドが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

野平好男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

3月5日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は492kg。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のスイートバーデンに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月26日、中2週で迎えた2戦目は、4歳400万下（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

4月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルグラウベンを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

11月20日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

4歳（1989年）

10月1日、約10か月の休み明けで迎えた6戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でひたむきに粘り続けて、最後は2着のオギメダリストをハナ差振り切って休み明けの一戦を制した。

10月29日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の精進湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のヒデノラブリーをクビ差振り切って3勝目をマークした。

11月26日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（1990年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のホワイトジョークに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月3日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

5月20日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（9戦3勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったクイックエリザベスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6歳（1991年）

10月13日、約16か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1400m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（11戦3勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。