ルーセントカップ（1990年生、母マダムラビューラ）

ルーセントカップ（1990年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスーパールーセント（当時8歳）と交配したマダムラビューラが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦4勝2着9回。主な勝ち鞍は1996年の初蛍賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

1月31日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタイキナイナーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

2月27日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナグルシンオーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカシマクロスに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月11日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

10月24日、中8週で馬体重を前走から30kg絞って迎えた7戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブランドパールをクビ差振り切って2勝目を手にした。

11月14日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったダイナミックバードにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

4歳（1994年）

1月8日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したテンジンショウグンにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月27日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（10戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、3着に入った。

4月3日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

9月24日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（12戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で大塚栄三郎騎手（13戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したポットルーブルを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月29日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の精進湖特別（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で大塚栄三郎騎手（14戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で大塚栄三郎騎手（15戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で大塚栄三郎騎手（16戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、勝ったドリームチームにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で大塚栄三郎騎手（17戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったワールドボギーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

1月29日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で大塚栄三郎騎手（18戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアマミチャンプをクビ差振り切って3勝目を手にした。

2月19日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で大塚栄三郎騎手（19戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

6歳（1996年）

6月9日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた24戦目は、5歳以上900万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で大塚栄三郎騎手（20戦2勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

6月30日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初蛍賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は17戦連続で大塚栄三郎騎手（21戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセントパレーをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

8月10日、中5週で迎えた26戦目は、天の川ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で大塚栄三郎騎手（22戦3勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったスプリングバーベナにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

9月1日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の外房ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で大塚栄三郎騎手（23戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したヤマノプログレスにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月14日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のニューマーケットカップ（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は20戦連続で大塚栄三郎騎手（24戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた29戦目は、セプテンバーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で大塚栄三郎騎手（25戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた30戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（26戦3勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7歳（1997年）

5月25日、約6か月の休養明けで迎えた32戦目は、箱根ステークス（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（27戦3勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の福島市制施行90周年記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（28戦3勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

8歳（1998年）

6月20日、約12か月半の休み明けで迎えた34戦目は、5歳以上1600万下の福島競馬場開設80周年記念安達太良ステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（29戦3勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（30戦3勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

10月10日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた37戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。