フリークエンシー（2010年生、母ソラノチャーマー）

フリークエンシー（2010年3月2日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「タイムパラドックス映画『オーロラの彼方へ』の原題」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイムパラドックス（当時12歳）と交配したソラノチャーマーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は松田一夫。戦績は、中央平地14戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松田一夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、山上和良によって210万円で落札された。

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

1月26日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は534kg。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、キタノイットウセイに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセプテントリオに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月7日、中3週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

12月7日、約8か月の休み明けで迎えた5戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

4歳（2014年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、クレスコモアに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

2月23日、中3週で迎えた8戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、メイショウソラーレに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

3月16日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクラウディオスに2馬身半の差をつけて2勝目を収める

3月30日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったラガートモヒーロにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

6月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、マノワールに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエクストラゴールドに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月3日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5歳（2015年）

7月18日、約11か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。