シゲルトリック（2000年生、母シゲルスイート）

シゲルトリック（2000年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋トリック」。毛色は鹿毛。種牡馬のラストタイクーン（当時17歳）と交配したシゲルスイートが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は沖田繁。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

12月7日、デビュー戦は河北通騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、フォーティスズカに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月15日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、マヤノオスカーに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2003年）

1月18日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた4戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

2月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は河北通騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

3月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（5戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロモーガンに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月10日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は河北通騎手（6戦0勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエイシンランタナをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月17日、連闘で迎えた10戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（7戦1勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

6月8日、中2週で迎えた11戦目は、3歳1000万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（8戦1勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

6月15日、連闘で迎えた12戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河北通騎手（9戦1勝）。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（10戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したナムラスピリットにクビ差届かず2着となった。

8月9日、中3週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアンフィトリオンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月31日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

4歳（2004年）

4月25日、約8か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（11戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（12戦1勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（13戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた19戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

8月8日、中4週で迎えた21戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

8月29日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマーブルバルダーを半馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

10月16日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。