トーセンダンディ（1998年生、母キクノトッポリーノ）

トーセンダンディ（1998年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時8歳）と交配したキクノトッポリーノが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は小倉光博。戦績は、中央平地31戦6勝2着2回、地方8戦2勝、海外4戦0勝。2004年のオールカマー(G2)に勝利した他、2005年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小倉光博から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、岡田牧雄によって640.5万円で落札された。

若松平厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2000年）

8月16日、デビュー戦は藤倉寛幸騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤倉寛幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤倉寛幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月21日、連闘で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤倉寛幸騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のハッピーロープに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月11日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのマヤノトップガン特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤倉寛幸騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。3着を確保した。

10月25日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦のメジロマックイーン特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤倉寛幸騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のオンユアマークに1馬身の差をつけて2勝目をマークした。

11月7日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのサンデーサイレンス記念（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤倉寛幸騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月21日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、2歳オープンのメジロライアン特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で藤倉寛幸騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

3歳（2001年）

6月9日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた10戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、伸びてきたフォーレルアゲイン決め手に屈してハナ差の2着となった。

7月28日、中2週で迎えた11戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のストリートダンスに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月19日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルウォリアーに3馬身の差をつけて4勝目を収める

4歳（2002年）

1月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月10日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた16戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月31日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロイスジュニアに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

9月21日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の加治川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のエリモマキシムに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に沈んだ。

11月17日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイソールサウンドをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月14日、中3週で迎えた23戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

5歳（2003年）

4月27日、約4か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

11月2日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（4戦2勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

6歳（2004年）

4月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

6月13日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた28戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦2勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（7戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた30戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（8戦2勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（9戦2勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月26日、中3週で迎えた32戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のスーパージーンを3/4馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

10月31日、中4週で迎えた33戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（10戦2勝）。17頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた34戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（11戦2勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

7歳（2005年）

4月3日、約4か月の休養明けで迎えた35戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた36戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（12戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた38戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（13戦2勝）。17頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（14戦2勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ダイワレイダースに3/4馬身交わされて2着となった。

10月22日、G1のコックスプレート（オーストラリア・ムーニーバレー芝2040m）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番ゲートからスタート。11着に敗れた。