キタサンエピソード（2009年生、母キタサンメッセージ）

キタサンエピソード（2009年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋逸話」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したキタサンメッセージが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大栄牧場。戦績は、中央平地34戦3勝2着3回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2014年の筑紫特別(500万下)。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

2月19日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

3月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5月12日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のインクレセントをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

7月7日、中7週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミラクルベリーを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目をゲットした。

8月26日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

4歳（2013年）

1月19日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、勝ったアルーリングライフにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

2月24日、中1週で迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロードガルーダに交わされて1馬身半差の2着となった。

5月4日、中2週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。16着に敗れた。

6月29日、中7週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、ゴールドベルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の八幡特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

12月1日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

5歳（2014年）

2月8日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって17着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた21戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた22戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

7月5日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦2勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入った。

7月20日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（9戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジェネシスロックに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月31日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（11戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2015年）

2月15日、約5か月半の休養明けで迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（12戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって最後はヒカリトリトンと並んで9着同着となった。

5月23日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月13日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

8月9日、中7週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（13戦3勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（14戦3勝）。17頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

9月20日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（15戦3勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（16戦3勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

7歳（2016年）

2月13日、中9週で迎えた34戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。17頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月11日、連闘で迎えた36戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、報知新聞皐月杯（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた37戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/重）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

7月27日、中5週で迎えた38戦目は、’16スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は町田直希騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。