スピークリーズン（1986年生、母シヤダイスピーチ）

スピークリーズン（1986年5月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時7歳）と交配したシヤダイスピーチが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦4勝2着1回。1989年の函館記念(ハンデG3)に勝利した他、1989年の京成杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

9月4日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた2戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のラブオンリーユーに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月5日、中6週で迎えた3戦目は、3歳400万下のきんせんか賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーガストに半馬身届かず2着に敗北した。

12月3日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジミマドリードを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手にした。

3歳（1989年）

1月15日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミョウジントップをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月5日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた8戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての13番人気で18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

5月28日、中5週で迎えた9戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。24頭立ての18番人気で23番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、8着を確保した。

7月2日、中4週で迎えた10戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月20日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（6戦3勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のグランドキャニオンに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月15日、中7週で迎えた12戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（7戦4勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。