グランドキャニオン（1985年生、母アサクサキヤニー）

グランドキャニオン（1985年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のデイクタス（当時18歳）と交配したアサクサキヤニーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦6勝2着7回。1989年の函館記念(ハンデG3)で2着に入った他、1989年の巴賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月20日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月4日、中1週で迎えた2戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアサカガバナーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ウエスタンマサムネに半馬身交わされて2着となった。

11月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で東信二騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスヌープトウショウをハナ差振り切って初白星を挙げた。

12月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で東信二騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたモガミナイン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3歳（1988年）

1月6日、中4週で迎えた7戦目は、4歳400万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で東信二騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミュゲロワイヤルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で東信二騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったモガミナインに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で東信二騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2の弥生賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で東信二騎手（8戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

9月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で東信二騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月24日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上400万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で東信二騎手（10戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のハヤチネに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月16日、中2週で迎えた13戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったケンタッキーパイクにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月5日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手（11戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミルオーに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月26日、中2週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスイフトターフに1馬身3/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

4歳（1989年）

7月16日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上900万下の日高特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手（12戦3勝）。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナチノパーソを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

7月30日、中1週で迎えた17戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（13戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のディクターランドに1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月20日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（14戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスピークリーズンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中6週で迎えた19戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で東信二騎手（15戦5勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。