ディクターランド（1985年生、母ダイナランド）

ディクターランド（1985年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のデイクタス（当時18歳）と交配したダイナランドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回。1988年の皐月賞(G1)で2着に入った他、1987年の函館3歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

菅谷禎高厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

8月15日、デビュー戦は栗田伸一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた3戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアサクサコンドルに9馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のチカノパワーに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（1988年）

3月27日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた6戦目は、菅谷正巳騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤエノムテキを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5月29日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦0勝）。24頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて18着に敗れた。

10月16日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく13着に敗れた。

12月24日、中6週で迎えた10戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイナカーペンターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を収める

4歳（1989年）

1月5日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

7月30日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したグランドキャニオンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月20日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた16戦目は、UHB杯（函館芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダイナオリンピアに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月29日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅谷正巳騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に敗れた。