ケンタッキーパイク（1984年生、母Chain Bridge）

ケンタッキーパイク（1984年3月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のQuadratic（当時9歳）と交配したChain Bridgeが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦8勝2着2回。1989年、1990年とメトロポリタンステークス(オープンハンデ)を連覇するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

5月9日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は414kg。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のレスポンデントに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月31日、中2週で迎えた2戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のマーガレット賞（福島芝2000m 雨/不良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下のアマリリス賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

8月23日、中6週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下の奥尻特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4歳（1988年）

1月16日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、ドウカンリマンドにクビ差交わされて2着となった。

2月14日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、アロウンウルフにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月24日、中6週で迎えた10戦目は、5歳以上400万下（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカネウネビに2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月7日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上400万下の荒川峡特別（新潟芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のオンワードレオに3馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

8月21日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下の新潟日報賞（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月18日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（8戦2勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

10月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（9戦2勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグランドキャニオンに1馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

11月13日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の相模湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（10戦3勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキングアーサーをアタマ差振り切って5勝目を掴み取った。

11月27日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（11戦4勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1400万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（12戦4勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（1989年）

1月20日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上1400万下の迎春ステークス（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で中舘英二騎手（13戦4勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のコウチテンペストに1馬身1/4の差をつけて6勝目を収める

2月19日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で中舘英二騎手（14戦5勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月2日、中5週で迎えた20戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で中舘英二騎手（15戦5勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月30日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で中舘英二騎手（16戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジュネーブシンボリをアタマ差振り切って優勝

5月27日、中3週で迎えた22戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で中舘英二騎手（17戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月5日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で中舘英二騎手（18戦6勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で中舘英二騎手（19戦6勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

6歳（1990年）

1月21日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で中舘英二騎手（20戦6勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で中舘英二騎手（21戦6勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた27戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた28戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（22戦6勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオールダッシュに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月26日、中3週で迎えた30戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（23戦7勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。