コウチテンペスト（1983年生、母サニールーパス）

コウチテンペスト（1983年6月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時9歳）と交配したサニールーパスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島俊明。戦績は、中央平地32戦6勝2着4回。1987年のメイステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

富田六郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

2月23日、デビュー戦は4歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は480kg。鞍上は菅野昭夫騎手。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のインターパイオニアに2馬身半の差をつけて勝利した。

6月15日、4歳400万下のかきつばた賞（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

7月6日、4歳400万下のほおずき賞（福島芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は菅野昭夫騎手。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したソアラシローを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

8月9日、4歳以上400万下の万代特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅野昭夫騎手。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月24日、4歳以上400万下の石打特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅野昭夫騎手。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず3着に敗れた。

9月20日、4歳以上400万下（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅野昭夫騎手。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサクラセントオーに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにした。

10月12日、4歳以上900万下（東京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で菅野昭夫騎手。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るローズヨーコーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を掴み取った。

12月7日、G3のウインターステークス（中京ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅野昭夫騎手。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

12月21日、4歳以上1400万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイナラッシュを半馬身振り切って勝利を掴み取った。

4歳（1987年）

1月18日、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅野昭夫騎手。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

2月21日、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は安田富男騎手。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

3月22日、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菅野昭夫騎手。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

3月29日、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菅野昭夫騎手。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5月3日、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は安田富男騎手。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったニシノエイカンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

7月18日、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は菅野昭夫騎手。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月22日、4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅野昭夫騎手。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月5日、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅野昭夫騎手。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

9月20日、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅野昭夫騎手。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

10月18日、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカツゴーストをクビ差振り切ってトップでゴールに飛び込んだ。

11月21日、4歳以上1400万下の霜月賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月5日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の市川ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中野栄治騎手。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

12月27日、4歳以上1400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中野栄治騎手。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったシャコーミキスキーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1988年）

11月19日、4歳以上1400万下の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名利弘騎手。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

12月10日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に敗れた。

12月25日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の’88フェアウェルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6歳（1989年）

1月20日、5歳以上1400万下の迎春ステークス（中山芝2500m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安田富男騎手。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったケンタッキーパイクにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月12日、5歳以上1400万下のテレビ山梨杯（東京芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4月15日、ハンデ戦で5歳以上1400万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコックロビンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手にした。

5月14日、5歳以上1400万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月11日、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 小雨/不良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

7月9日、ハンデG3の七夕賞（新潟芝2000m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

10月7日、4歳以上1400万下のオクトーバーステークス（東京芝2300m 雨/稍重）に出走。鞍上は中野栄治騎手。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。